4人によって何かがつくられていく過程

なんだっていいじゃない

「内輪ネタ」の社会学 〜このブログは「内輪ネタ」なのか〜

今日は少しカタく長くなります。

 

疲れていたら記事を閉じてください・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、新卒で金融業界に身を置いた友人が

 

 

「金融業界の人間は内輪ネタが好きなんすよ」

 

 

と言っていた。

 

 

 

友人は、それが世界的な傾向であるとも考察していた。

 

 

というのも、なんかイケてる感じの例えネーミングをしがちだという。

 

 

なるほど、たしかに金融用語にはイキった言葉が多い。

 

 

●マーケットにおいて高確率で問題を起こしそうだが、軽視されがちな材料のことを

 

 

グレー・リノ(灰色のサイ)

 

→サイは普段は温厚だけど暴れると手が付けられない

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ予測不可能だが、起こると大きな影響が出る材料のことを

 

 

ブラックスワン(黒い白鳥)

 

→白鳥は白だけだと思ってたけど、黒もいてビックリ

 

※現在のコロナウイルス感染拡大はブラックスワンと言われている

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ大喜利である。

 

 

 

 

 

もう用語説明はしないですが、

 

 

 

フォーリン・エンジェル

 

 

 

というのがあって、その対に当たる用語がなんと

 

 

 

 

 

 

 

ライジング・サタン

 

 

 

 

 

 

 

 

おいおい。

 

 

 

 

 

 

 

そんな友人も、

 

 

 

 

 

 

FRBは優秀な人間が揃ったアベンジャーズみたいなもんで、

 議長のパウエルはキャプテンアメリカなんすよ」

 

 

とか

 

 

 

「黒田総裁は闇落ちしたヴォルデモートなんすよ」

 

 

 

 

とか言っていて、

 

スムーズに業界にフィットしていた。

 

 

 

金融や経済という、実生活と乖離した学問に見られがちな領域で生きる人間にとって、

少しでもリアルで気の利いた感じの、

かつ、教養チラ見せの比喩をしがち

 

みたいな雰囲気があるらしい。

 

 

 

 

嫌いじゃないなあ〜

 

 

 

勉強不足だったなあ〜

 

 

 

 

 

 

とか思いながら、

 

 

内輪ネタってなんで生まれるんだろうなあ

 

 

と考えた。

 

 

 

一応定義しておくと、

 

「内輪ネタ」とは、特定のコミュニティでしか通じない会話の形式やイジリである。

 

「ノリ」と言ってもいいかもしれない。

 

 

誰しも、

 

 

「友人たちと内輪ネタで大爆笑する」

 

 

 

あるいは

 

 

 

「友人たちが内輪ネタで笑い始めてクソ萎える」

 

 

という経験をしてきたと思う。

 

 

 

この「内輪ネタ」がもたらしているのは、

コミュニティに所属する者だけの言語による共通認識であり、

後者の例に見られるように、非常に排他的な特徴を持っている。

 

 

 

そういえば『サピエンス全史』で、

 

 

言語は人類が噂話を交わしたり陰口を利くことで、

集団において誰が信頼できるかを明確にするために発達した

 

 

という説が唱えられていた。

 

 

 

国家と「言語」の関係性は様々論じられているが、

「内輪ネタ」は、小規模なコミュニティにおける

新たな「言語」とも言えるかもしれない。

 

 

 

 

 

ナショナリズム!?

 

 

 

 

 

 

たしかに、内輪ネタを共有していることで

コミュニティへの所属意識は上がると思う。

 

そして、別のコミュニティとの差異を明確にすることができる。

 

 

 

「内輪ネタ」が噂話や陰口と異なるのは、

ポジティブであることはもちろん、

コミュニティの内部において排他的ではない

という点にあるように思う。

 

 

さらに、「内輪ネタ」は反復される、という特徴もある。

(⇔噂話や陰口は伝染する)

 

「内輪ネタ」は必ず文脈を持っており、「内輪ネタ」を反復することは

その文脈を思い起こすことである。

 

コミュニティにおいて、あるいは個人間において、

重要と思われる事象を無意識的に「内輪ネタ」にしているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、「内輪ネタ」が良いことばかりではないのは自明である。 

 

 

 

「内輪ネタ」の運用は慎重に。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

まとまらない話をだらだらと書いてしまいました。

 

 

 

疲れている時ほど文字数が増えるというのは、よくないですね。

 

 

 

反省!

 

 

 

・・・

 

 

 

さて本日は、スクールのプレゼン審査がありました。

 

 

疲弊と学びがハッピーセットで襲いかかってきて、

わっしょいわっしょいって感じです。

 

 

明らかな練習不足、というか、伝わるだろうという怠慢があったなあと

反省、反省。それでもなおかつもう一回反省。

 

 

 

セイッ

 

 

 

佐藤