みちょぱと全能感としての世界
2年ほど前に放送が始まった、『世界の哲学者に人生相談』という
NHKの番組があります。
はじめて番組名を聞いた時から興味はありましたが、
昨年始まったシーズン2からは
(と、専門家の小川仁志先生)
ということもあり、番組サイドに対して非常に好感を持ちました。
コンテンツとしても質が高く、
何より日本国内で最も哲学を必要としていない二人が
哲学をテーマに話しているのがまあ面白いです。
そんな番組を初回から毎週観ていたのですが、
先週、シーズン3が始まりました。
シーズン3初回のゲストは ミッツ・マングローブ
ということで、いよいよNHKがバラエティの駆逐を開始したかと思われました。
テーマは「孤独」。
一般の方の「お悩み」に対して、哲学者の「お考え」をもとに
出演者が相談にのる、という形式で番組が進みます。
今回の「お悩み」は、
「40代だが恋人も友人もおらず孤独で辛い。ただ、会社の飲み会に行くのはダルい」
といった内容でした。
これに対して、ショーペンハウアーの「お考え」をもとに
※ショーペンハウアーの哲学について、ここでは詳しくは触れません。ざっくり言うと、「孤独」は周囲の状況を意識することで生まれる、って感じです。
ミッツが
「孤独って、片思いのことよ」
と言っていて、
あーすげえと思いました。
たしかに、何の欲も希望もなくダラダラと過ごしているだけなら
(たまには良いもんですが)
孤独だなあ、とは思わない気がします。
ふと、2018年アカデミー作品賞の『シェイプオブウォーター』を思い出しました。
何か強烈な想いを抱く時、孤独であることは避けられないのかもしれません。
今、強烈に表参道の中華料理屋に行って酸辣湯麺を食べたいです。
こんな状況が、少しでも伸びないと良いですね。麺だけに
本当に、ズルズルと長引かないで欲しいです。麺だけに
今日もコードを書いて、チームで話をして、決して順調ではない企画を練り上げています。
反省することばかりですが、泥水をすする覚悟でやり切ります。
佐藤